知覧にて

平素よりお世話になっております

ずっと行きたかった知覧特攻平和会館にようやく行くことができました。

電車とバスを乗り継いておよそ1時間ほど。
外には映画で使われた隼のレプリカなどが展示されていました。

知覧特攻平和会館に入ると、実際の飛行機の部品や戦時訓などのさまざまな手帳、多くの特攻兵たちの写真や遺書が展示されています。

遺書とはいえ当然軍の検閲下にありますから滅多なことは書けなかったでしょうが「轟沈」と大きく書いた物、勇ましいもの、さまざまなものがありました。家族や兄妹に宛てた手紙の中には幼さを感じるものもあり、若者らしい一面が垣間見えたような気がします。

彼らが実際に書いた文字を見ることで、一人の人間としての存在を感じ、突然「現実」として身近に感じるのです。彼らにあるはずだった未来が時の情勢により奪われたことに、ただ涙してしまいます。

どの国でも、ひとたび戦争となれば主力になるのは20代の若者。どれだけの恐怖、口惜しさ、侘しさがあっただろうと思います。

ロビーに飾られている「知覧鎮魂の賦」という絵に見入ってしまいました。私の貧弱な語彙ではどうにも表現できない感情に激しく揺さぶられます。

館内をじっくり見るなら2〜3時間ほど必要でしょうが、機会があればぜひ見に行くことをおすすめします。

 

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